フューエルパックFP3 使い方マニュアル

ハーレーでもしオイルチェックランプが付きっぱなしになったらエンジンは壊れてしまうのか?

ハーレーに乗る時何も気にしないでエンジンを始動すると気がつかないかも知れませんが
ニュートラルランプの1つ右側の赤く点灯しているランプみたいな形をしている所が
オイルチェックランプ(警告灯)なのはご存知でしょうか?

このオイルチェックランプの正しい動作は次のようになります

1 イグニッションスイッチをONにします

2 灯火類が点灯しインジケーターランプを見るとニュートラルランプとオイルチェックランプ
点灯します。

3 エンジンを始動するとオイルチェックランプは消えます。

よく初心者のオーナーさんから質問されるのが

「イグニッションスイッチをONにしたらオイルチェックランプが点灯するのは正常か?」

という質問を受けます。

これは正常です

この後エンジンと始動させてオイルチェックランプが消えれば何も問題ありません。

しかしエンジンを始動させても消えない事があります。

この場合そのまま走らせて大丈夫かどうかの判断するのは難しいです
今まで見てきた実例でお話を進めて行きます。

まずはオイルチェックランプはどういう時に点灯するのかと言いますと

・配線のトラブル

・オイルプレッシャースイッチが壊れた時

・オイルポンプが壊れていてオイルが回っていない時

エンジンを始動させるとオイルポンプによってオイルが流れます
この圧力がオイルプレッシャースイッチにかかるとオイルチェックランプ
が消えるという簡単な構造になっています。

 

今回の内容は

・車両に問題はなかったがオイルチェックランプが付きっぱなしになっていた時のお話

・故障はしていたがエンジン関係ではなかった時のお話

・オイルチェックランプが付きっぱなしになりエンジンが止まってしまう状態だった時のお話

をさせていただきたいと思います。

 

・車両に問題はなかったがオイルチェックランプが
付きっぱなしになっていた時のお話

 

この時の車両はスポーツスターモデルになります

ツーリングしていた時気づいたらオイルチェックランプが付きっぱなしになっていた
から気になって電話をしてきてくれました。

スポーツスターの場合簡易的ではありますがそのまま走らせても大丈夫かどうか
その場で確認することが出来るのでそのやり方を教えとりあえず走らせて問題ない
という結論になりそのまま乗ってきてもらいました。

その簡易的なチェック方法は

跨って右側のシートの下の所にエンジンオイルを入れるところがあり
ポップアップ式になっているので押し込むと蓋が上がってきて
左に回すと外れるようになっています。

 

エンジンを始動させフィラーキャップを外して中を見ると
エンジンオイルが見えます

エンジン始動している時にオイルがちゃんと回っている(すこし泡立っている)
感じであればオイルポンプは壊れていないのでまずそのまま走っても問題ありません
これはソフテイルモデル(18年以降除く)でも同じように確認できます。

この時もオイルは回っているようだったので乗ってきてもらい見てみると

スポーツスターはオイルプレッシャースイッチはオイルエレメントの下の所に
取付られているのですがその部分がオイルで汚れていました

話を聞くと少し前にオイル交換をしてオイルエレメントも交換したとの事でした

オイルプレッシャースイッチにつながっている配線を外してみるとなぜそこにオイル
が入ったのかはわかりませんがオイルで汚れていたのでキレイに脱脂をして
配線を取付けエンジンを始動させたら無事にオイルチェックランプは消え
問題解決しました。

今回のオーナーさんはすこしメカの知識があったのでやり方を伝えると
すぐに理解して確認していただけたのですが問題ないとわかっていても
オイルチェックランプが点灯したまま走らせるのはハラハラしたとの事でした。

まぁ~そうなりますよね・・・。

 

・故障はしていたがエンジン関係ではなかった時のお話

 

エボのソフテイルの乗っている方から電話がきてオイルチェックランプが点灯した
ままになったという事で来られた方がいました。

この場合も先ほどの簡易的なチェック方法で見るとオイルポンプは問題なかったです

しかしエンジンを始動させても確かにオイルチェックランプは消えませんでした

こうなると確認するところは配線もしくはオイルプレッシャースイッチしかないので
確認作業にはいりました。

配線のつながっている部分がサビていて

ここが原因だろうなと思いながら配線の電気の流れを確認すると問題なく
オイルプレッシャースイッチを外そうとしたらすでに壊れているのが
見てわかる状態になっていました。

これはオイルプレッシャースイッチの交換で修理完了です。

配線の所保護カバーが被っているのですがそこに水が溜まって乾いて錆びて
のサイクルを繰り返していたんでしょうね。

オイルプレッシャースイッチだけで済んで良かったです。

 

・オイルチェックランプが付きっぱなしになり
エンジンが止まってしまう状態だった時のお話

 

これが結果的に1番最悪な状態でした

ツーリング途中の方でエンジンをかけるとオイルチェックランプが点灯しエンジン
もストールしてしまうという電話がきて搬送されてきました

この時もソフテイルモデルだったので例のチェック方法で確認しようと
フィラーキャップを外した時

おやおや?エンジンオイルが入ってないぞ・・・。

エンジンを試しにかけてみてもすぐにエンジンはストールしてしまします

この時点でオイルポンプが壊れているのは間違いないとわかっているのですが
どこまでの修理になることやらと思いながら分解作業をしていったのを
覚えています。

年式は忘れてしまいましたがバランサー付きエンジンで走行距離は5万キロも
いっていない状態でした。

まずはカムカバーを外してすぐにオレンジ色のプラスチック片と金属片が出てきました
しかもエンジンオイルいつ交換したかわからないくらい汚い状態

チェーンテンショナーの破損を発見

このモデルは油圧ではなくスプリングの機械式のテンショナーです

 

ってことは2007年モデル以前の車両になりますね。

 

オイルサポートプレートを外すとはい出てきました

ギタギタのオイルポンプが出てきました

なんでこうなったんだと思いよぉ~く見ていると

なんてことでしょう(青ざめる)

リヤ側のカムシャフトの支えになっているクランクケース側のベアリングが
破損しているではありませんか

これは私の推測ですが壊れるまでの流れとしては

適切なオイル交換がされておらずなんらかしらの原因でオイルポンプが焼きつき
オイルが回らなくなりカムシャフトのニードルベアリングに給油がされなくなり
ベアリングが破損しカムシャフトが正確に回転しなくなりバルブタイミング
合わなくなりエンジンがストールするようになった感じだと思います

しかも5万キロも走っていないのにチェーンテンショナーが壊れているのを
見たのは初めてでした。

オイル管理大事ですね。

結局この車両はクランクケース交換になりました

オイル交換をしないが為に高い修理費を払う事になりました

おそらくエンジンがストールするようになる前にもなんらかしらの前兆が
あったと思うのですが本人はわからなかったということだったので
どうしようもないですね。

やはりこうなる前に点検をしていただいたほうが良いですね。

 

まとめ

 

オイルチェックランプが点灯したままになっても慌てる事はありません

定期点検やオイル交換をしっかりやられている方はまずオイルポンプが
壊れている可能性は極めて低いと思っていただいて良いと思います
(カムシャフトなどを交換している車両は話変わりますが)

オイルプレッシャースイッチが壊れていたというのもそこまで多くはないかな
という感じです。

トラブルが起こってからでは遅いのでプロの方にメンテナンスしていただいて
くださいね。

 

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